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オンライン勉強会を支える配信環境の改善

はじめに

四谷ラボの篠原です。最近は Nostr という、新しいSNSにどっぷりハマっており、途中から Bluesky のほうにも顔を出すようになるなど。個人開発なども全てやりたいことの向き先がそっちになっています。さて、今日はそれらのうち、四谷ラボの YouTube Live で行っている、Nostr、Blueskyの勉強会に関する記事です。

過去に何回か、ラボメンバーのこじらさんの他、数名のご協力も頂いて勉強会・座談会などを主催していました。

その他 Bluesky Meetup in Tokyo -first take- の開催など、活動の幅を広げ、分散SNS関連の活動をしています。

www.itmedia.co.jp

最近では技術書典14に Hello Nostr! という本をお手伝いしています。

nip-book.nostr-jp.org

この記事は技術書店15で頒布予定の Hello Nostr! Yo Bluesky! に掲載予定の補足記事になります。

ここ最近の勉強会活動

最近の勉強会活動を振り返ってみます。過去の活動で勉強会にカウントされる回数は

  • Nostr: 4回
  • Bluesky: 4回(1.5含む)
  • 座談会: 2回

すべて YouTube Live での配信ベースで行っていました。ある程度の時間と枠を決定して参加者を募集し、参加者は Discord の画面共有を使用してオンライン登壇をします。

いろいろやった中で、当然のように失敗もいくつかったので、主だったものを振り返りますと次の内容が当てはまってきます

  • めっちゃ時間がオーバーしてしまった
  • 登壇者の声が小さい
  • 登壇時にスライドが表示できない(画面共有の失敗)
  • WiFiが切断された
  • ネットワークの帯域不足
  • PCの処理性能不足

ひとつずつ分解して、僕らが求める最適解について検証していきましょう。

  • めっちゃ時間がオーバーしてしまった
    • タイムキーパーを入れる
    • 右上に時間表示などをおこなう
    • オンラインだからオーバーも許容する
  • 登壇者の声が小さい
    • スイッチャー側で調整可能(Discordを使うなど)
    • 事前チェックで「ちょっと声を張り気味でお願いします」
  • 登壇時にスライドが表示できない(画面共有の失敗)
    • Mac 特有の問題?これに関してはインターネット上に情報が共有されている
    • 事前の画面共有チェックを行う
  • WiFiが切断された
    • ドライバの不良?
    • 有線 LAN を使用する
  • ネットワークの帯域不足
    • 強くするしかない
  • PCの処理性能不足
    • 強くするしかない

そう、気をつければ解決できるものは、気をつければいいのです。では確実な配信のために僕らは何をすべき?

とりあえず、技術課題を解決するしかない!!!

勉強会での役割

さて、勉強会では以下のように役割が分担されます。たまに兼業することもあります。

  1. 登壇者
  2. 司会
  3. タイムキーパー、次の準備の案内
  4. スイッチャー(画面切り替えなど)

全部、一人でやってみて思いました。配信環境に不安を抱えている場合、集中できないんです。トラブルが起きた際に「対処しながら」「話題が途切れないようにつなぎながら」「次の登壇者に準備の話をし」とマルチタスクになります。ムリ。

配信環境の整備

なら技術的課題を先に解決しよう!!!!という結論になりました。

配信環境の遍歴 ざっくり

  • デスクトップPC(配信用)
    • 最初は WiFi 使っていましたが速度が微妙
    • NICを変更
  • ノートPC(スライド登壇用)
    • 最初は WiFi 使っていましたが安定せず
    • NICを変更
  • iPad Air 4(登壇状況の確認・音声確認・コメント確認)
    • 現在は買い替えで iPad mini 6 になりました
  • iPhone(時間確認、Nostr/Blueskyタイムライン確認)
  • Android(同上)

だいたいこんな感じの配信環境です。机周りは全然整理が追いついてないですね・・・

配信用に準備しているシステム構成

最初は手軽に準備して実行可能な配信環境を用意していました。使用していくうちに機材トラブルだけは起こしたくないなと、着々と配信環境を変えていくことになります。
主にアップデートしたものはネットワーク周り。自宅には 10Gbps の光クロスを引いていますが、10Gbps をフル活用する準備はできていませんでした。(てか、バカ高いんよ、揃えると。)

ハードウェア自体は自宅にあったPC等を使用しているため、そこまで負荷は高くないのですが、この先間違いなくネットワークがネックになると考え、対応することに。

配信用デスクトップPC

液晶は 3840 x 1600 のウルトラワイドを使用しています。ウルトラワイドの画面だと、さすがに OBS と Discord と YouTube 全部ならべても余裕で全然困ることもなく。そして、Discord の共有画面を OBS でキャプチャー→インターネットに配信の流れを撮っています。

ネットワーク接続に関しては、AX200を使用してWiFi6 を使用してたものの、安定せず。これについては変更するしかないなということで、自宅のネットワーク見直しを行いました。これに関しては後述します!。

登壇用ノートPC

私が使っているものは HP Pavilion Aero 13 というビジネスユースにも耐えうるノート PC です。今この記事もこのPCを使用して書いています。登壇時はサブディスプレイにスライドを表示して、フル HD をそのまま Discord で画面共有できるようにしています。

しかし致命的な問題がありまして、Realtek のモジュールがとにかくWiFiのパフォーマンスが出ません。困ったことに登壇中、突然ドライバが死亡しWiFiモジュールを認識しなくなってしまうこともありました。

結果的に USB to LAN を購入し、2.5Gbps で 有線LAN接続することでこの問題を解消しました。

自宅ネットワーク

さて、せっかく 10Gbps のLANが家にあるのに配信を 1Gbps で使う理由はありません。じゃあ 10Gbps フルに使う?と思ったのですが、これもコスト割いてもそんな費用対効果は実際得られません。というわけで現実的なラインに妥協するのがベスト。2.5Gbps のハブ、NIC を揃えて準備してました。

結果配信速度の問題を無事解決とともに配信中のネットワークトラブルからは開放され、快適な配信環境が準備できるようになりました。

まとめ

回数を重ねて見ると改めて見えてくるものもありますね。配信においては足りないものを足していくと、どんどん改善されてきました。コメントをリアルタイムで拾いたいとか、そういう目的ごとに端末が増えるのは仕方ないか・・・
今後の目標としまして、これらの配信ノウハウなどをドキュメントに残していければいいなと思いながら、今回は配信環境の記事を書き起こすに至りました。

皆様の中で勉強会への協力などしてみたい方は、四谷ラボの Discord に連絡ください!

最後に

2023/12/08 (金)に都内某所でイベントが行われます。 Bluesky, Nostr の合同勉強会を行う予定で、終了後は懇親会もあります。是非遊びに来てくださいね!

428lab.connpass.com